有害重金属の排泄作用

有害重金属の種類と害について

最近二つのニュ-スが目を引きました。厚生労働省が水銀濃度が高い魚介類の摂取を控えるようにとの警告。もう一は、茨城県神栖町で旧陸軍が破棄した毒ガス兵器の成分であるヒ素が地下水に混ざって、その井戸水を飲んだ住民に健康被害が多発した事件です。このようなヒ素や水銀に代表される有害重金属は私達の体に知らず知らずの間にとり込まれ、さまざまな難病の原因を作っています。ある病院で患者さんの毛髪分析を行なった結果、驚いた事に、患者の8割に有害重金属が検出したそうです。今回は代表的な有害重金属の種類とその害を述べて見たいと思います。 さらに恐ろしい事は、これらの有害重金属は一度体に入ると簡単には排泄されないことです。では如何したら排泄されるのでしょうか。有効な方法は遠赤外線サウナでの発汗する事です。遠赤外線は体の深部まで浸透し、皮膚の汗腺のみならず皮脂腺まで開き、皮下深く蓄積した有害重金属を排泄してくれる働きを持っています。実験でも有害重金属を尿と比べて2倍から10倍排泄したと言うデータが出ています。

水銀の害

厚生省は、魚介類で特にメカジキ、キンメダイに水銀が高濃度で含まれていて、妊婦に悪影響を及ぼす恐れがあると注意を呼びかけました。水銀の恐ろしさは熊本県の「水俣病問題」で知られように、工場排水に含まれていた水銀が、魚介類に蓄積され、その魚を食べて住民が水銀中毒の神経障害を引き起こした問題です。 水銀の汚染源は身近にもあります。歯医者で「歯のつめもの」に使われる水銀アマルガムや、なんと予防接種のワクチンにも有機水銀が使われています。水銀アマルガムはアトピー性皮膚炎や自閉症の原因になっているのではないかと言われています。

ヒ素の害

茨城県神栖町で旧陸軍が破棄した毒ガス兵器の成分であるヒ素が地下水に混ざって、その井戸水を飲んだ住民に健康被害は多発した事件がありましたが、このヒ素騒動以外では、少し旧い話しですが「森永ヒ素ミルク事件」で広く知られています。推理小説などでも殺人にヒ素は使う記述がありますが、それほど毒性があるということです。汚染源は化学薬品、各種化学物質、半導体などの工場排水、農薬(除草剤、殺虫剤)や石炭の燃焼、自動車の排気ガスにも含まれています。

カドミウムの害

有名なのが、「イタイイタイ病」です。カドミウムが原因でおきた公害病です。カドミウムは肝臓障害や重症の骨軟化症を引き起こす原因となります。汚染源はアルカリ乾電池、合成樹脂製品、自動車タイヤ、セメント工場や石炭工場から出る焼石灰粉塵、ベアリングや金属加工、電気メッキ工場から出る排水などが上げれます。身近では、タバコの煙にも含まれています。

アルミニウムの害

アルミニウムが大量に脳に入ると痴呆症やアルツハイマーの原因になることが解っています。また、非行に走る少年の毛髪には、普通の子どもよりカドミウムの量が多いと言うデ-タがあります。汚染源はアルミ缶、アルミニウム製の調理器具、胃潰瘍の薬、制酸剤、浄水剤、アルミホイル、ふくらし粉や練り歯磨きなどにも含まれているそうです。

鉛の害

欧米では子供が少量の鉛の摂取で知能低下したと言う報告があります。日本では多動症の子供の尿を調べたところ、正常な児童に比べて尿に含まれている鉛の量が2倍あったと言う報告があります。汚染源としては鉛の水道管です。国内では今だに数百万世帯以上が旧い鉛の水道管を使用しているそうです。その他、鉛はハンダ付けで家電、パソコン、携帯電話に使われています。ハイオクガソリンや工場の排煙から出る鉛化合物、缶詰のメッキ、タバコの煙、ヘアダイ、ヘアカラーにも使われているそうです。また鉛は酸に溶けやすく、酸性雨により地下水を汚染します。

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