汗腺と皮脂腺に働きの違い

皮膚には汗腺と皮脂腺といわれる分泌腺があります。さらに汗腺はエクリン腺とエポクリン腺の二つがあります。エクリン腺はほぼ全身に分布していて、暑いときや運動すると出る汗で、主に体内の熱を放出し体温調節の働きをします。エポクリン腺は脇の下や陰部などの限られた所のみにあり、いわゆるフェロモンと俗に言われる性機能に関係しています。ここから出る汗は粘り気があり、脂肪分や鉄分、アンモニアなどを含みます。この汗自体は本来嫌な臭いはないのですが、分秘物が皮膚の雑菌によって繁殖すると、あの独特のいやな臭いを発することがあります。皮膚は絶えず清潔に保つことをお薦めします。
次に皮脂腺ですが、皮脂腺はアポクリン腺と同様毛根に直接つながっていて、皮脂と呼ばれる数種類の脂肪酸を出します。この酸は皮膚を弱酸性に保ち皮膚のPH調整の働きをし、また潤いのある肌を保ってくれるモイスチャージの働きをしてくれます。しかし、この皮脂腺は温度調整をしてくれるエクリン腺と違い、簡単には開かない仕組みになっています。たくさん運動をする人やサウナで汗をかく習慣が身につけている人は、この皮脂腺が開き易いと言われています。温泉地で毎日お湯にはいる習慣のある女性の人は、肌が透き通るように綺麗だと言われるのは、この皮脂腺からでる成分のせいだと思われます。また、余り一般的に知れていないことですが、皮脂腺からは有害重金属が排泄されるという驚くべき働きです。汗と尿から出た有害重金属の比較をしたデ-タ-がありますので紹介しておきましょう。
汗と尿の金属元素量(1,000mg中)

カドミウム コバルト ニッケル
84
6.2
1.2
32
0.11
尿
49
0.65
0.6
3.1
0.01

※1日の発汗量を2リットルと過程

発汗しない生活を長く続けると、体内の各臓器や皮下深部の細胞に有害重金属が蓄積して、やがて遺伝子を傷つけてさまざまな病気の原因になるのでは考えられています。 遠赤外線サウナにより発汗を続けると、皮脂腺が開き易くなります。

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