HSP「熱ショックタンパク質」とは

「熱ショックタンパク質」と呼ばれるHSP(ヒ-ト・ショック・プロティン)は人を含め全ての生物に備わっています。熱などのショックを与えると、生体内にできるタンパク質で、ヒートショックプロテインはストレスによて壊れかけたタンパク質をもとに戻す働きのある優れもので、ヒートショックプロテインは特に熱ストレスをによって作られやすい性質があり、生体内に生命防御システムが作られる現象を言います。愛知歯科大学医学部助教授で、医学博士の伊藤要子先生はHSP研究の第一人者である先生によれば、温熱を利用したガン治療には「ガンの温熱療法」と「HSPによる温熱療法」の2つに分けられます、「ガンの温熱療法」は、ガンが43℃前後の温度で死滅する事を利用した療法で、43℃と比較的高熱を使った療法です。一方、「HSPを利用した温熱療法」は、生体の細胞を強く元気にする事を目的とした療法です。前者は高い温度を必要としますが、後者は比較的低い41℃の温度で治療します。低温であるため安全に効果が上げられますので、「マイルド加温療法」とも呼ばれます。注目すべきことは先生は遠赤外線サウナを利用した臨床もやられています。遠赤外線サウナは比較的低温で体に無理無く体温を上げて熱ストレスを与えてヒートショックプロテインを発現させるのに適してます。

HSPを増やす「マイルド加温療法」の効果

 

  • ショック死の予防効果
    ラットを直腸温度40.5度Cで30分、全身加熱した後、大腸菌を注射しその後の生存率を測定したところ、加熱しないラットと比べて、ショック死の予防効果は2倍であった。
  • 腎不全の軽減効果
    同様にラットで加熱した郡としない郡では、加熱しない郡は腎臓の病理組織に出血が見られ、尿細管は壊死していましたが、加熱した郡はほとんど出血は無く、尿細管の壊死も軽度でありました。よって、人工透析の回数減少や改善が期待されます。
  • 放射線障害の軽減効果
    マウスの直腸温度を41.3~41.6度で30分加温して、X線を全身照射した郡としない郡では、しない郡の小腸の病理組織は絨毛短く変形し、強く障害を受けていたが、加熱した郡の絨毛は、きれいで放射線障害は軽度でありました。
  • エコノミ-クラス症候郡の予防効果
    長時間の飛行機旅行でおきると言われていますが、飛行機に乗る前に加温しておけば、血流が促進され、過労度やストレスも軽減して、快適で楽しい旅行が出来ると期待されます。
  • 歯の痛みや舌のやけどの軽減効果
    歯科口径外科の医師との臨床実験では、口のまわりを加温しておくと、口径の傷の治りが速い効果がありました。
  • 筋肉疲労の軽減効果
    マウスの筋肉疲労の実験では、マウスをあらかじめ42度で30分加温して、筋肉疲労までの時間を計った所、加温していない郡より、加温した郡は20分も長く筋肉が維持されました。
  • 細菌(ボツリヌス菌)からの防御効果
    マウスを直腸温度41度で30分、全身加温して、その後、ボツリヌス菌を投与して、その死亡率を調べた所、加温していない郡は7匹中7匹が死亡、生存率0%、加温していた郡は、7匹中2匹生存し生存率28%でした。ボツリヌス菌は猛毒ですので、この生存率は驚く数値です。

 

 

 

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